失踪した娘をSNSで探し出せるか?ネット依存時代に27歳の鬼才現る
今後注目すべき新星の登場!
とはいえ、本作を手がけたインド系アメリカ人アニーシュ・チャガンティ監督は、なんとこの作品で長編デビューをはたしたばかりで、しかもまだ27歳という驚きの若さ。
“IT大国”と言われるインドの遺伝子をしっかりと受け継いだチャガンティ監督ですが、以前から注目度は高く、23歳のときにはGoogle Glassだけで撮影した短編映画がわずか24時間の間にYouTubeで100万回以上再生されて話題となったほどです。
古き良き映画の伝統を継承する監督もいれば、チャガンティ監督のような若い世代にしか生み出せない作品に挑戦する監督がいるというのは、映画の可能性を広げるという意味においても欠かせない人材であり、今後ますますの活躍が期待されます。
と、見たこともない映画体験や最新技術を駆使したデジタルのおもしろさを見せつけてくれる作品であることに間違いはないのですが、最後に付け加えておきたいもうひとつの見どころといえば、全編通して変わることのないアナログともいえる父の愛。
そんなデジタルとアナログの絶妙な組み合わせを楽しみつつ、映画界に現れた新たな才能が開花する瞬間をお見逃しなく!(10月26日より全国で公開)
<TEXT/志村昌美>
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