仕事における「複利効果」の作り方。新卒でフルリモート&ホワイト職場は危険かもしれない
時間や努力量のリターンはあった
ぼく自身、新卒でコンサルティングファームに入社したとき、もちろんこんなことを考えながら仕事をしているわけではありませんでした。ただ、今から振り返ると、アクセンチュアで叩き込まれたプロフェッショナルとしての姿勢、何があろうと必ずやり切る力、ビジネスパーソンとしての汎用的なスキル、海外で仕事ができるレベルの英語力など、非常にキツい思いをしただけのリターンはあったように思います。
アクセンチュアには4年半いた後に転職しましたが、その後は基本的にどこでもスムーズに馴染むことができましたし、早い段階で大きな裁量を任せていただけました。その大きな理由の一つは、アクセンチュア時代での時間や努力量の投入にあったと感じています。
「今は原資を積み上げている段階なんだ」と捉える
現在仕事の難易度や量に圧倒されて苦しんでいる人は、「今は原資を積み上げている段階なんだ」と捉えると少し前向きになれるかもしれません。地獄ワークをしている最中はマジで絶望するしメンタルもヤバくなるのですが、それをキッチリ乗り越えられると後がとてもラクになってきます。その結果、いろんなチャンスが舞い込むようになり、「自分にとってベストなキャリア」を選べる可能性が高まります。いったんそのキャリアを掴めた後も、慢心せずに日々の仕事に打ち込んだり、関連する勉強を続けていくことで、さらに複利効果が加速していき、より仕事のパフォーマンスが高まり、楽しくなってきます。
投資も仕事も、すぐに果実は得られません。地道な積み上げをずーーーっと繰り返すことにより、「あれ、なんかすごいいい感じだな」とふと気づくタイミングが来るものです。今すぐ利益を得たい!と考えてしまうのは人間の常ですが、その気持ちを抑えつつ、毎日コツコツと積み上げていきましょう。
<TEXT/Zenyum Japan代表取締役社長 伊藤 祐>
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