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「はじめて素直になれました」扱いづらい新入社員が改心した一通のLINEメッセージ

コラム

最終手段もついえたと思いきや

「一応僕の誘いには答えてくれたので、正直少しは期待して居酒屋に向かったんです。でも、いざお酒を交えてKにいろんな話題を振ってみたのですが、最後まで表情をかえることもなくつまらなそうに同席しているだけでした。とうとう最終手段もついえたのだなと思いました」

 完全にお手上げ状態な明彦さん。少しは距離が近づいたり、普段はできない会話などもはずむのではないかと期待していたそうですが、Kの表情や態度はなんら普段と変わらずじまい。明彦さんはお酒の勢いもあったのか、帰路の電車内で自分の今の気持ちをLINEでKさんに送ったそうです。
 
 するとその日の日付が変わるころ、なんとKさんからLINEで「はじめて素直になれました」という内容の返事と感謝の言葉が返ってきたのです。最初は自分の目を疑った明彦さん。とにかく次の日に早くKさんの顔が見たくなり、その夜は床にはいったそう。

 翌日出社したKさんは、なんと明彦さんとしっかり視線を合わせ、まるで別人のように積極的な態度を見せるようになっていたのです。

通じ合えた理由

 Kさんが改心した理由は、紛れもなく明彦さんが送ったLINEにありました。少しは飲み会で距離が近くなれるのではないかと期待していた明彦さんでしたが、それも玉砕してしまいなすすべもなく今の気持ちを赤裸々に打ち明けたそうです。

「ただ単に、自分がなぜ仕事に一生懸命取り組んでいるかを書いたんです。もちろん、このことは今まで会社内でも誰にも言っていません。僕には仕事に対して真剣にならざるを得ない理由があるんですよ。ま、母親への感謝なんですけどね…。加えて、心の底からKにもこの会社で頑張って欲しかったということをつづったんです」

 明彦さんが今の正直な気持ちを打ち明けたLINEが、Kさんに通ずるものがあったようです。どうやら家庭環境や境遇に共感する部分があったらしく、そんな中頑張っている先輩に強い親近感を抱いたKさん。

「Kはたぶん大人になりきれず、自分でも気づかないうちに態度に出ていたと思うんですよ。でも、それ以来プライベートでも仲良くしていて、仕事面では見違えるほど成長し、職場では良きライバルとして共に頑張っています!」

 Kさんに赤裸々なLINEを送った時は正直少し後悔したそうですが、改心した彼を目の当たりにして、正直に向き合うことの大切さを改めて感じたそうです。

<TEXT/ベルクちゃん>

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愛犬ベルクちゃんと暮らすdigiart(デジアート)の担当者です。音楽心理学に基づいた「耳で飲むお薬®」をはじめ、メンタルヘルスに効果的な音声素材を独自のmeditone®テクノロジーで開発している会社です。心地良い睡眠、上質なリラクゼーションなど、心の弛緩をiOS・Androidアプリ向けに配信中。
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