母親に「殺してほしい」…2年目で売上3.5億円を達成した歌舞伎町ホストの“波瀾の人生”
18歳の誕生日に体験入店
中学卒業後は夜間高校に進学したものの、半年で退学し、バーや建築系の仕事に勤しむようになった。晴れて18歳になった誕生日当日、もともと興味のあった大阪・ミナミにあるホストクラブに体験入店する。
「『絶対に売れてやる』と覚悟をもって、キャリーバッグ1つと片道の電車賃だけを持って家を飛び出しました。ギリギリの生活と言われればそうなのかもしれませんが、中2から働いており、たくさんの修羅場をくぐり抜けてきました。
体1つあればたいていのことはなんとかなると知っていたので、特に不安はなかったです。ちなみにお店が寮を用意してくれたのですが、周りから悪い影響を受けてしまいそうだなと思い、入寮せずひとり集中して頑張るために漫画喫茶に3か月間住んでいました」
目標を達成し、経営者の道に
職種は違えど、仕事に対するストイックさは変わらなかったため、ホストを始めて3か月後には月収100万円の大台を突破し、自分なりの“正解”を導き出せるようになった。その後も右肩上がりに成長を続け、No.1を張り続けた「ホスト人生の第一章」は3年ほどで終わる。次の挑戦の場として、未経験の分野へ飛び込んだのだ。
五十嵐さんが入社したのはアフィリエイト広告業を営む会社だ。久しぶりに昼の世界に戻ってきた彼は、そこでもメキメキと頭角を現し、入社3か月後には未経験ながら売上トップクラスにまで登りつめた。
「すぐに結果も出たので、今度はもっと難しいことに挑戦してみたくなり、起業を決意したんです。数名の社員を抱え、5年間ほぼ休みなしで1日15時間は働いていました」