音信不通になったインターン女子大生。“バックレ常習犯”に怒りの電話が
聞き上手で「世渡りうまそう」と感心
後日、Aさんから「出版業界のことをいろいろ伺いたいので、ランチでもご一緒できませんか?」と連絡がきました。
「企画もいくつか提案したいとのことだったので、時間を作って会うことになりました。提案してくれた企画は荒削りながらも一生懸命考えたことが伝わってくるものでした」
この日は建設的な打ち合わせができたという田坂さん。出版業界のことをいろいろと聞かれるなかで、Aさんのある特技にも気付いたといいます。
「人の話を聞くのがとにかく上手な子だなと思いました。相槌がうまく、人懐っこい感じで、気づいたらこちらも気持ち良くなっていろいろ話してましたね。僕は就活で失敗しているので、『こういうコミュ力高くて世渡りのうまそうな子が就活で勝つんだろうなぁ……』と感心してしまいました」
初仕事は問題なく終了。しかし…
数日後、Aさんに初仕事をお願いすることに。
「まずは簡単なインタビュー記事をお願いすることにしました。あくまで仕事としてお願いするので、大学生とはいえ原稿料は他のライターさんと同じです。取材には私も同席しましたが、緊張しつつも持ち前の人当たりの良さで、とくに問題なく終了しました」
その後、記事の構成について電話やメールで何度かやり取りをした後、Aさんから初めての原稿が納品されました。
「僕が彼女に期待しすぎたせいもあるかもしれないですが、原稿のクオリティが思ったよりも低くて……。始めたばかりのライターさんにはよくあることですし、相手は大学生ということもあって、いつもより時間をかけて丁寧に赤字を入れて原稿を返しました」