複数の人と同時にコミュニケーションがとれるLINEのグループ。学校のクラスや大学のサークルなど、いつでもどこでも互いに繋がれる便利な機能ですが、卒業など時間の経過とともに遺跡のように残り続けるグループもしばしば。

※画像はイメージです

　今回は、そんなグループLINEで起こったエピソードを紹介します。

休眠グループLINEに突如謎のURLが…

「実は、僕が高校生の頃に当時のクラスで作成したグループLINEがあるんですよ。もちろん、卒業してからはほとんど閑散とした放置アカウントなんですが、昨日の夜にいきなり通知が入ったんですよ……」

　そう語るのは、旅行代理店に勤務する俊介さん（仮名・24歳）。なんと、そのほとんど休眠状態のアカウントに突如として通知が入ったそうです。就寝前だった俊介さんは少し不気味さを感じながらもゆっくりそのアカウントを開いたそうです。

※画像は取材を元に編集部とライターにて作成（以下同じ）

「メッセージには、何やら長めのURLが記載されていて特にコメントとかはなかったんです。でも、もっと驚いたのは、当時僕が片思いで夢中だった女性が送信していたんです。で、なんで、どういうこと？などと少し混乱し、しばらくしてから再度LINEを見てみると、すでにその彼女はLINEを退会していたんですよ……」

送り主は“まさかの”あの人だった

　とりあえず、その怪しいURLには触れずに眠りについた俊介さんですが、翌日の夕方近く、ポケットの中のスマホが何やら騒がしく振動していることに気づきます。確認すると、昨日の怪しいURLの件で久々にみんなが盛り上がっていたそうです。

「次は何かと思ったら、他のクラスメイトによる注意喚起でした。『このURLは悪質だ、誰も踏まないで！』と呼びかけるメッセージに対し、他の人たちも『了解』や『ありがとう』などの反応など、久々に活気のあるやりとりが繰り広げられていました」

　もちろん、俊介さんもそれらの注意喚起に賛同したものの、それより気になったのはやはり当時好意を寄せていた彼女の動向だったと言います。しかし、すでに彼女のアカウントはそこにはなく、どうすることもできなく、なんとも複雑な気持ちでした。