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「私の悪口そんなに楽しい?」上司に詰め寄られた原因は同僚とのLINEだった

コラム

飲み会での愚痴大会

 その年の9月はとても忙しく、中林さんは3つのプロジェクトの資料作成やアポイント管理など、便利屋的存在業務を命じられ、午前様の激務が続いていたそうです。心身共にレッドゾーンに入りかけていた中林さんは後藤くんにLINEで連絡すると、彼は少し心配し、行きつけのお店を予約してくれます。

「約束の土曜日、序盤から後藤くんに現状報告をしました。そのほとんどが直属の女性上司Y部長のことでした。とにかく仕事がよくできて、周りの男性社員も一目置く存在ですが、私には無謀な業務命令はもとより、昼前には必ずランチを買いに行かせるという、使いっ走り的な扱いをしてくるのです

 酒の勢いもあってか、その他の愚痴も延々と語った中林さんは、お店を後にし、自分ばかりが愚痴をこぼしたことについて謝ったそうです。すると、後藤くんは気にするどころか「また愚痴たまったら飲み会しよう」とまで言ってくれたそうです。

もしかして後藤くんが?

LINE

 すっかり街は冬支度の様子になった11月、珍しくY部長に関連するプロジェクトチームの懇親会が開かれることになりました。ただ、なぜかその日、後藤くんは所用で欠席していたそうです

「気がついたらY部長が横にいたので、思わず僕はトイレにでも行くふりをして席を移動しようとしたんです。そしたら、はっきりとした声で、目の前の部下に『あなただったら私の代わりにランチ買ってきてくれる? あと私の悪口そんなに楽しい?』と話し出したんです。耳を疑いましたよ。だって僕が後藤くんに愚痴った件だったので……

 中林さんは一瞬にして酔いも覚め、帰宅してから後藤くんにLINEで今日起こったことを報告し、Y部長にあの時の愚痴を口外したかどうかLINEで尋ねるも返事はありませんでした。

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