「留置場で思いついた」“低評価店グルメリポート”が話題のホストTikTokerを直撃
名物コンテンツは“留置場発”
入店後は、売れるための努力を惜しまなかったとのことだ。
「100円の飲み物に数千円の付加価値をどうやってつけるかと、新人のときから考えていましたし、集客のためのナンパにも力を入れていました。回数をこなすうちに羞恥心がなくなって、1日8時間ほど声掛けをしていましたね」
ホストを始めてから3年半ほどが経過したある日、人生を一変させる事件が起こる。
「お客様とトラブルがあり、1日だけ留置所に入ることになりました。留置所って本当に何もないんですよね。普段であればお客様と連絡を取るのにスマホが欠かせないのですが、もちろん使うことはできません。とにかく色々なことを考えました」
目をつけたのは「低評価の飲食店」
これまで、ホストとして大成するためにがむしゃらに走り続けていたあすいさん。キャリアを立ち止まって振り返り、自問自答する機会になったのがまさか留置場とは、何とも皮肉な話でもある。
しかし、結果としてこの「デジタルデトックス期間」が転機になったのだ。知名度を上げるための施策をひたすら練り続け、たどり着いたのは「TikTokでバズること」だった。
留置所から出てしばらくが経過したある日、先輩との食事の約束のために飲食店を探していると、好奇心を揺り動かされる飲食店が目に留まったという。
「レビューサイトでユーザー評価が1.0のお店があったんです。他の店はだいたい3.0くらいなのに、どうしたらこんな低評価が付くんだろうと(笑)」