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キャパオーバーを起こしてないか?気合不要の「思考トレーニング方法」

学び

ムダな思考をゼロにするには?

 ただ、ぼくはサウナがニガテ(出た後頭が痛くなります)なのと、瞑想はなかなか続けられず、どうしたもんかなーという感じでした。自分的に継続しやすく、効果があるやり方としては「ぼーっとする」でした。おもちゃのスイッチを完全にオフにして、何も動かないようにするイメージです。

 具体的には、

・駅からオフィスに移動する際、何も考えずただ足を動かす
・土曜日の朝、カフェでパンとコーヒーを飲みながら外の景色を眺める
・疲れを感じたとき、オフィスのラウンジスペースで空を眺める

「ぼーっとするチャンス」を逃すな

悩み

 このような感じで、とにかく「ぼーっとするチャンス」を逃さないようにしています。そうすることで、自然発生的な思考がスーッと引いていく感覚があり、不測の事態があっても落ちついて対応できるようになってきました。

「メンタルを強くせねば」「瞑想がんばろう」と気合を入れてもなかなか前に進まない人は、シンプルに「ぼーっとする時間を作り、余計な思考を減らそう」というぐらいのアプローチがちょうどよい気がしています。

 それだけで、余計な思考が減り、本来集中すべきことに打ち込めるようになり、日々安定して過ごせるようになるなと実感しています。

<TEXT/Zenyum Japan代表取締役社長 伊藤 祐>

外資系デンタルケア企業の日本法人Zenyum Japanの代表取締役社長。「口腔ケア領域で、最高のSmileのための最高のサービスを提供し続ける」という会社のミッションを推進するかたわら「グローバル企業の日本法人経営者」という新時代のキャリアを普及させるべく、講演や執筆活動に積極的に取り組んでいる。X(@TasukuIto5)、noteなどでも積極的に発信している。2023年(令和5年)3月にビジネス書〈得する説明 損する説明〉をSBクリエイティブ社より上梓。

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