競馬で金欠生活を打破したい…「月収20万男」が回想するビギナーズラック
いつもより豪勢な年末年始に
なお、彼が当てた三連複の最終オッズは75.5倍。これを1000円分購入していたため、手にした配当金は7万5500円。一瞬にして当時の月収の3分の1あまりの臨時収入を得たことになります。
「隣にいた先輩も『マジか!』って一緒に喜んでくれました。で、馬券を換金した後は競馬場を出て、そのまま2人で飲みに行きました。先輩はこの日負けたので自分がおごるハメになり、居酒屋とスナックをはしごして一晩で2万円以上が消えてしまいましたけど。それでもお金はまだ残っていたし、おかげでこの年末年始は友達と飲みに行ったりして、いつもの正月より豪勢に過ごすことができました」
ただし、競馬はその後も付き合いで何度か行ったものの、現在は完全に足を洗ったといいます。
「今は正社員として働いているので給料は増えましたが、結婚を考えてる彼女がいますし、将来のことを考えたらギャンブルから自然と足が遠のいちゃって。初競馬であんなふうに勝っちゃったし、あの興奮はいまだに忘れられないですけどね」
まさに絵に描いたようなビギナーズラック。それが常に金欠だったころの出来事とあれば、一生忘れられない思い出になったかもしれませんね。
<TEXT/トシタカマサ イラスト/カツオ(@TAMATAMA_GOLDEN)>