競馬で金欠生活を打破したい…「月収20万男」が回想するビギナーズラック
根拠ナシで勝負に出た
そうは言っても当時の月収はかろうじて20万円を超える程度。しかも、1人暮らしだったので家賃の高い東京では出費も多く、ここで負ければ生活がさらに苦しくなるのは明らかです。
ちなみに近藤さんがこのとき買ったのは、順不同で1~3着に入る馬3頭を予想する「三連複」と呼ばれる馬券。選んだのは【1】【5】【9】【10】の4頭からの組み合わせ4点ですが、1000円ずつ買ったのでこのレースだけでも馬券代は4000円になります。
「競馬新聞で印がいっぱい付いている馬が人気だと教えてもらっていましたが、1番人気の馬はあえて外し、他の人気馬の組み合わせで選びました。根拠はゼロでなんとなく決めただけですけど、この日は直勘で選んで1回しか当たってなかったし、当たるとは思ってなかったですけどね」
メインレースを見事的中!
とは言いつつも「頼む、当たってくれ」と心の中で祈っていたのは言うまでもありません。レースはスタートから【1】の馬が先頭で逃げ、他の3頭は中団から後方に待機する展開。最後の直線に入って【1】の馬は馬群に沈みましたが、ここで【5】【9】【10】の残りの3頭が抜けだす、手に汗握る展開になります。
「ゴール直前、1~2位は9番、10番で確定しそうでしたが問題は3位争い。買っていない12番の馬が3位で、その外から自分が買ってた5番の馬が激しく追い上げていました。だから、思わず『行けーっ! ブチ抜けーっ!』って大声で叫んでましたね。ゴール手前で5番が見事差し切り、三連複が的中したとわかった時は、嬉しさのあまり思わず『よっしゃー!!』ってガッツポーズを取ってました(笑)」