「やっぱりツイてない!」過去の嫌な記憶で悩むのをストップさせるには
脳の得意技「ついで叱り」を防ぐには
実はこれ、脳の得意技「ついで叱り」です。まるで地面から掘り出されるサツマイモのように、次から次へと「過去の失敗」がズルズル出てきて、あなたを落ち込ませてしまいます。あなたがダメだから、とことんダメなことばかり思い出すのではありません。
「ついで叱り」に気づいたら、なるべく早くストップをかけてあげましょう。ストップさせる方法は、2つあります。
1つめは、「違う、違う」と自分に突っ込むこと。過去のことで悩んでるよ、あれもこれも引っ張り出してるよ、と自分に気づかせる効果があります。2つめは、今と違う動作をとること。たとえば、次のイメージです。
座っているときに思い出したら
◆寝ているときに思い出した場合は、ベッドから出る
「ベッド=寝る場所、悩んだら起きる」と徹底しておくことで、寝る前にベッドで悩むことも減る。起き上がって水を飲むのもOK。
◆座っているときに思い出した場合は、意識的にパッと立ち上がる
手をパンッ!と叩いて音を出したり、「よーし」など気持ちを切り替えるようなかけ声を出したりするのも効果的。
◆何かしているときに思い出した場合は、いったん動作をストップ
深呼吸やストレッチをするのが効果的。
ここでは「ついで叱りを止める方法」についてお伝えしましたが、ついで叱りを止めるよりも大切なのは 「自分を責めないこと」です。だから、ついで叱りをストップできても〇だし、ストップできなくても〇。
「ストップできなかった……」と落ち込むのではなくて、「ストップできなかったけど、ストップした方がいいと思い出せた!」「ついで叱りしてるって気づけた!」というように、できた部分を見てあげてくださいね。
<TEXT/心理カウンセラー・Poche>