ライフ、マルエツ…「食品スーパー」3社が苦戦する背景。物価高よりも“頭が痛い”のは
各社、暗中模索が続くか
3社の業績をみると、コロナ禍が始まった2020年度は内食需要で業績を大きく伸ばし、翌2021年度は伸びが落ち着いていることが分かります。2022年度は半期の段階で大幅減益となっており、水道光熱費の高騰が影響しているようです。資源価格並びに電気代はウクライナ情勢次第であり、今後もしばらくは影響を受け続けるでしょう。
なお、今後の方針についてライフコーポレーション及びバローHDは新規出店やPB商品強化などの規模拡大策を公表する一方、ユナイテッド・スーパーマーケットHDはデジタル化(セルフレジの導入など)などのコスト削減策が目立ちます。
ドラッグストアなどの他業態店との競争に苦しむなか、ユナイテッド・スーパーマーケットHDは規模拡大に向けた打開策を打ち出せていないようです。
<TEXT/経済ライター 山口伸>