寡黙な先輩が街路樹を蹴りまくり…後で知った「気の毒すぎる理由」に思わず同情
昼休みに衝撃的な光景を目にする
そんなやりとりがあった直後の昼休み、中谷さんは衝撃的な光景を目にします。
「島田さんが、鬼気迫る会社近くの裏道にある街路樹をやたらめったら蹴り付けていたんです。どうやら、リモートワークを断られたことに腹を立てているようでした。普段は感情を表に出さない人なので、とても驚きました」
それからしばらくした頃、会社で大事件が勃発したそうです。
「会社が提供しているクラウドサービスが不安定になったんです。そのサービスは島田さんが担当していて、彼しか解決策を知りませんでした。でも、島田さんは、その数か月前に辞表を出して会社を辞めていて……。引き継いだのは若手の社員でしたが、形式的な引き継ぎしかしてなかったんです」
飼い猫の最期を看取れず、会社に復讐
このままでは大損害が出てしまうので、上司がコンタクトを取ろうとし続けましたが、島田さんからの連絡は無かったそうです。
「その後、引き継いだ後輩が粘り強く電話を掛けていたら、なんとか話ができたそうでした。後輩が本人から聞いた話によると、飼っていた猫が病気で危篤状態になり、どうしても最後を看取ってやりたいと思い、有給を申請したそうです。
でも、上司はそれを却下し、なおかつリモートワークすらも受理しなかった。結局、出社中に猫は死んでしまったそうです。怒り狂ったあげく、簡単なドキュメントだけしか残さず退社したとのことでした」