時間割を、秘書の代わりにしてしまう

　実はこれ、中学・高校時代に定期試験の勉強で編み出した考え方でした。たくさんの科目があり、それぞれかけられる時間も異なる中、どうやったら過不足なく試験日までにカバーできるかを考え、試験勉強用の時間割を作ることを思いついたのでした。

　時間割の最大のメリットは、スケジュールに悩まなくてよくなる、ということです。とにかく時間割通りにきっちりやっていれば、仕事は確実に終わります。締め切りが近づいたから、と焦るようなこともありません。

　経営トップには秘書がつき、スケジュールをすべてコントロールしてくれますが、あれと同じです。時間割は秘書代わり。時間割通りにやっていれば、すべての仕事はつつがなく終わるのです。

【POINT!】
仕事はやみくもに着手せず、最初に「時間割」を作る

「ゴールデンタイム」をうまく使う

　時間を上手に使うというとき、意外に忘れがちなことがあります。

　数日、数週間の猶予がある仕事の場合に、それをいつやるかは、自分で自由に決められるということです。どの仕事を、どのタイミングでやるか。これを間違えると、締め切りに追われる羽目になります。そうならないために、私は「時間割」を活用しているわけです。

　では「時間割」には、どの仕事をどのように入れていくのか。私のメインの仕事は原稿の執筆ですが、午前中に原稿を書くことはまずありません。それは、私が朝は苦手だからです。私は、朝はエンジンがかかりにくいのです。だから、別の仕事を入れてしまいます。打ち合わせを入れたり、取材を入れたり、請求書発行などの事務仕事をしたり。