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日本電産、TDK…「電子部品大手」5社の成長戦略。“中国依存”が裏目に出た企業も

ビジネス

「過去最高」を記録した2022/3期

 翌2022/3期も増収増益を維持し、売上高・営業利益・最終利益がいずれも過去最高を記録しました

 精密小型モーター事業は特に不調なHDDモータの売上が31%も減少し、他製品の好調もこれを補えず、セグメント全体では減収となりました。しかし他2事業の売上高は大幅に伸びています。車載事業は半導体不足で自動車生産が影響を受けつつも、最終的には自動車需要が伸びていることが追い風になり、大幅増収となりました。

 家電・商業・産業用は家電向けコンプレッサや空調機器用のモータ需要が伸びたほか、前年と同じく搬送用ロボット向けのモータ需要が伸び、こちらも大幅な増収となりました。精密小型モーター事業が不調も、車載事業および家電・商業・産業用事業の増収が全社売上高の増収に貢献した形です

 2023/3期は第2四半期段階で売上高1兆1308億円と24%の増収となっており、自動車向け需要の増加や産業向けモータの需要増加が好調要因となっているようです。通年では売上高2兆円を予想しています

TDK:海外売上比率は9割超え

TDK

TDK株式会社 ©Tada Images

 業界2位なのが、TDK株式会社。製品セグメントは次の通りです。なお、TDKの海外売上比率は92.2%、中国比率は全体の55.7%となっています。

(1)受動部品:コンデンサやインダクタ、EMC対策部品など
(2)磁気応用製品:HDD用ヘッド、HDD用サスペンション、マグネットなど
(3)エナジー応用製品:リチウムイオン電池、電源など

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