「どこにも言ってないんですが…」渡部建が明かす、自粛中に手を差し伸べてくれた“人物”
金言「絶対いつか笑える日がくるから」
――芸能活動復帰後は、東野幸治さんとの共演が目立ちます。渡部さんにとって東野さんはどんな存在ですか?
渡部:もう本当になんと言っていいか。「RED Chair」(「Yahoo!ニュースオリジナル」の記事、および動画)の対談は、東野さんが僕との共演をOKしてくれて叶ったっていう順番で。つまり、東野さんが「やらない」と言ってたら、たぶん僕は出ていない。だから、まずは「RED Chair」に出てくださったことに感謝ですよね。
それと、今のこんな状態の僕を面白がってくれたというか。しっかりとイジってくれながら、愛の手も差し伸べてくれる。本当に魔法使いのような接し方をしてくださって。「ありがたい」って一言だけでは表現できないぐらいの気持ちです。まぁ深いですね、愛が。こういうこと言うと、たぶんご本人はすごく嫌がるんです。「ぜんぜんお前を救おうとは思ってへんで」っていう方なので。
でも、本音は違うと思います。実は僕が自粛している間もずっと励ましてくださってたし、ずっと「絶対いつか笑える日がくるから」ってことを言い続けてくださった先輩なので。だから、もう今後もおんぶにだっこで甘え続けていきたいなと思ってます(苦笑)。
コロナ禍でネタ作りをしていたが…
――単独ライブもファンとのコミュニケーションの場だと思います。今後、開催する予定はありますか?
渡部:そこは、リーダー(児嶋さん)に聞いていただかないと。僕は「やれ」と言われればやりますし。でも、たしかに簡単じゃないなっていうのはありますよね。児嶋がなかなか首を縦に振らない気持ちもすごくわかるし。まぁライブは時期がきたらだと思いますけどね。
――同世代の芸人さんの中には、テレビタレントで成功したら「ネタはやらない」という方もいると思います。そういう考えでライブをやらないわけではないと?
渡部:それはぜんぜん。僕らはネタのグループですし、「ネタはずっとやろうね」「ネタ番組は出ようね」ってことで、『エンタの神様』(日本テレビ系)が終わった後も新ネタを何個も作ってやってたんですよ。
それが、僕が自粛に入る2年ぐらい前からできなくなって、2020年からコロナ禍で外出自粛の時期に入ったじゃないですか。そのタイミングで「よし、オンラインでネタ作りしよう」ってなったんですよ。2020年の4〜5月ぐらいのことだと思います。
芸人はみんなYouTubeチャンネルを立ち上げてたし、千載一遇というか「ネタ作るの今しかねぇだろ」みたいな。その後、僕がこんなことになっちゃったんですけどね。それまでは、僕と児嶋のコンビ、僕と作家でオンライン会議をやってました。なんせ家にいる時間が長かったですから。
それから、まさかもっと暇になるとは思ってなかったんですが(苦笑)。いずれにしろ、当時はそういう意識がありました。
――もしかしたら、東京03のようにオンラインライブをやっていたかもしれないと。
渡部:あそこまでのレベルのものはできないですけど、もしかしたらやっていたかもしれない。ネタ番組に呼んでもらえてたので、その時に「新ネタできたらいいね」っていう思いは2人ともありましたね。