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サイゼリヤが独り勝ちのファミレス業界。ロイホ、ガスト…目指すは“ユニクロ化”か

ビジネス

店舗減少の傾向は続いていくか

バーミヤン

すかいらーくHDのバーミヤン ©yu_photo

 コロナ禍が続くなか、すかいらーくHDの2021/12期は度重なる緊急事態宣言の発令やまん防の適用で時短営業や酒類提供の中止を行い、前年度以上に収入が減少しました。店舗数もさらに減少しています。しかし、利益面では時短営業の実施に伴う427億円の協力金収入があったため何とか黒字化しました。

 2022/12期に関しては、現時点で第3四半期までの結果が発表されています。3Q時点で収入は2219億円と前年比で17%の増収を記録していますが、資源高に伴う光熱費・物流費の高騰により、営業利益は41.8億円の赤字となっています。今後については前記の通り閉店を継続し、既存店については生産性の向上を進めることで利益率の改善に努めるようです。店舗数拡大についてはめどが立っていません

サイゼリヤ:実は海外の利益率が高い

サイゼリヤ

サイゼリヤ ©tamayura39

 サイゼリヤは、2022/8期末時点で国内1069店舗、海外479店舗の計1547店舗を展開しています。海外では主に北京・上海・広州のほか台湾にも進出しているようです。

 セグメントは日本、アジア、豪州に分類されていますが、豪州事業では店舗を展開しておらず、グループ内の食材製造を担っています。なお同社は全店直営店です。8月決算と他社より異なるため、2018/8期から2022/8期の5年間にわたって業績推移を見ていきます。

【株式会社サイゼリヤ(2018/8期~2022/8期)】
売上高:1541億円→1565億円→1268億円→1265億円→1443億円
営業利益:86.4億円→96.0億円→▲38.2億円→▲22.6億円→4.2億円
最終利益:50.7億円→49.8億円→▲34.5億円→17.7億円→56.6億円
国内店舗数:1085店→1093店→1089店→1089店→1079店
海外店舗数:384店→411店→428店→464店→477店
セグメント利益(日本):49.4億円→51.2億円→▲56.2億円→▲72.1億円→▲21.0億円
セグメント利益(アジア):36.4億円→43.8億円→17.6億円→44.3億円→22.3億円

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