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俳優・高橋侃、江口洋介の付き人を経験して溜めた「自分へのフラストレーション」

暮らし

フラストレーションを溜めることも必要

高橋侃

――同行されてみていかがでしたか?

高橋:あるドラマの撮影現場にも同行したのですが、人気もお芝居も一流の方々ばかりで、そうした方々の芝居を生で見させていただけるのは本当に光栄でしかなかったです。そこで、みなさんを見ながら、その芝居の場にいない自分へのフラストレーションを溜めることも必要だと思いました。実はちょうど『母性』の撮影をしていたころなので、そうしたフラストレーションがいい意味で『母性』に繋がっていればいいなと思います。

――江口さんから、何かかけてもらった言葉はありますか?

高橋:背中を見て学んだことが多いです。言葉もいただきましたが、僕の胸の中だけにおいておきたいです。

自分の思う道を、意志を持って

母性

(C) 2022映画「母性」製作委員会

――ちなみに高橋さんの侃(侃侃諤諤の侃)というのは本名ですか?

高橋:本名です。同じ名前に出会ったことはないですし、初対面で読まれたこともないですね。両親が、女が生まれても男が生まれても「なお」が良かったらしいんです。それと漢字ひと文字にしたかったと。「自分の正しいと思う道を、きちんと主張しながら意志を持って進んでいってほしい」という、両親や祖父母が抱えてきた思いが込められていて、僕自身、そう歩んでいきたいと思っています。

――難しい名前は、大変なこともあるでしょうが、憧れます。

高橋:今はまだ「なんて読むんだろう」と思われる方がほとんどだと思います。これから役者として少しずつキャリアを重ねていって、侃を「なお」と読むと知ってもらえたら嬉しいです。

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