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給料でやたら手取りが減る謎。天引きされる保険料を知ってる?/控除編

コラム

 みなさんは毎月配られる給与明細をよく見ていますか?

 自分の給与はどのように計算されて、手取り額がどのように決まるのかを知ることは、今の働き方、将来のキャリアプランを考える上でとても大切なことです。大まかなルールを知っていれば、万が一間違いがあったとき、気づくこともできます。

タブレットPCでクレジットカードで決済する女性

※画像はイメージです(以下同じ)

 前回の記事では給与明細は大きく分けて「勤怠」「支給」「控除」3つの項目に分かれていることをご紹介し、「勤怠」と「支給」について、その仕組みとチェックポイントをお話しました。今回はみなさんの給与から毎月引かれているもの、「控除」の項目についてお話します。

給与から「控除」される項目は6つ

「頑張って働いても、給与からどんどん引かれてしまう……」「何がこんなに引かれているの? 手取り額って少ないなぁ……」誰でも一度は感じたことがあるのではないでしょうか。

 給与から控除される項目は主に次の6つです。「健康保険料」「介護保険料」「厚生年金保険料」「雇用保険料」「所得税」「住民税」ずいぶんたくさんありますね。

 今回は「健康保険料」「介護保険料」「厚生年金保険料」について調べてみましょう。

「健康保険料」の仕組み、知ってる?

「健康保険料」を支払って、健康保険に加入していると、病気やけが(業務上のものは含みません)で治療を受けたとき、さまざまな給付を受けることができます。

 病院で支払う金額が3割で済むのも、健康保険が7割を負担してくれているからです。医療費が高額になるとお金が払い戻される仕組みや、治療のため働くことができないときは、給料のおよそ3分の2を最大1年半もらえる生活保障の制度もあります。

 出産の場合は一時金として42万円、産前産後お休みをする期間は、やはり給与の3分の2を受け取ることができます。健康保険に加入して保険料を支払うということは、こうした制度を支えるとともに、何かあれば自分も助けてもらえるということなのです。

「介護保険料」「厚生年金保険料」の違いは?

サラリーマンと給与明細

「介護保険料」は、高齢者の介護を社会全体で支えるために納めます。保険料は40歳から発生します。

「厚生年金保険料」は言わずとしれた年金制度を支えるお金です。厚生年金保険料を支払っていくことによって、あなたが将来受け取ることのできる年金が決まります。bizSPA!フレッシュ世代である20代のみなさんに年金が支給されるのは65歳から。なんだか遠い先の話のようで、実感はわかないかもしれませんが、そればかりではありません。

 例えば近い将来、不幸にして病気や不慮の事故で身体に重い障害を負ってしまったとき、障害年金を受け取るためには、それまできちんと保険料を払っていることが必要とされています。

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