年収500万、大卒、35歳…ほぼ同じスペックの男性、婚活で明暗分かれたワケ
「僕は妥協しません」改善しない婚活
その後、2件のお見合いが決まり私も喜んでいたのですが、女性からは「こだわりが強く話し合いが難しそうです」「主張の強さに圧倒されてしまった」といったお見送り理由をいただきました。
「僕が会いたいってわけではなく、お申込みがあったから会ってあげたのに、向うから断るなんてありえない!」と、自分の言動を振り返らず相手を責めるつよしさん。「では、つよしさんは〇〇さんと仮交際に進めたいと思われたのですか?」と質問すると「僕は妥協して会ってあげたので、会いたいと言ってきた、むこうが僕に合せるのが当たり前でしょ?」と。
お見合いはお互いのことを知る時間です。「この人とだったら話が合いそうだな」「一緒にいて楽しいな」という気持ちから先に進むか判断するための機会なので、会ってみて、話してみて違ったのでお断りするということは「お互いが合わなかった」だけなので悪いことではありません。
「お相手の気持ちはこちらでコントロールできません。だから、自分ができることで、活動がより良くなるよう努めていきませんか?」そのような提案をしても「僕は妥協しません。自分の考えを理解してくれる人だけ探します」の一点張り。アドバイザーはあくまでも伴走者。つよしさんは自分の行動を見直すことはせず、その後も婚活を進めていかれました。
東京都在住かずやさん(35歳)の場合
つよしさんとほぼ同じ条件で同時期に入会されたのがかずやさん、5年お付き合いした彼女と別れたことがきっかけで結婚相談所に入会されました。2人ともお相手への希望条件はほぼ同じ、活動も初めは上手くいかず、という状況の中でも、つよしさんとかずやさんの婚活に対する意識やお相手への向き合い方は全く異なります。
なかなかお見合いが成立しないかずやさんから最初にいただいた感想は「自分が申し込んだ相手からの回答は、案外すぐに返ってこないものだと感じました。気長にゆっくり待ちますが、お相手に選んでもらうためにプロフィールや写真など何か改善したほうがよいところはありますか?」でした。
婚活はご縁や出会いのタイミングなど、自分ではどうにもできないようなことも多くあります。かずやさんには、そういった事柄については現実を受け入れて、代わりに“自分が行動することで変えられること”について努力していこうとする姿勢がみられました。そして、活動傾向のデータや担当からのアドバイスを素直に受け取って、活動に活かしていく柔軟さも感じ取ることができました。