うつ病&引きこもりから「ドコモ65億円出資」へ。メタバースで生活を変えた仕事人
メタバース経済は10年で1.3兆ドルに拡大!?
「米調査会社ガートナーは、2026年までに世界の人口の25%は一日1時間以上をメタバースで過ごすようになると予想しています。米金融大手シティグループは、ユーザー総数が2030年までに約50億人に達してメタバース経済は0.8兆~1.3兆ドルに成長すると予想しているのです」(フィオ氏)
こうしたメタバース業界は大きく3つに分けられるという。
1つは「ファイナルファンタジー」などのオンラインゲーム系で、2つ目は仮想通貨の根幹技術であるブロックチェーン系。独自の“通貨”が流通する仮想世界に入り込めるゲームがブロックチェーン上にいくつも作り上げられている。
フィオ氏が注目する3つ目のメタバースとは
だが、フィオ氏が注目するのは、3つ目のVR系メタバース。最も仮想世界を感じられる分野だという。
「一部の人々にとっては、生活や仕事さえもバーチャル空間で完結するメタバースの時代がもう始まっています。身振り手振りも含めたコミュニケーションができて、目的もなく、そこに“いる”だけで楽しめるのがVR系メタバースの魅力。ありのままでいることを許されるメタバースはきっと救いの場所になるし、生活の糧を得る場所にもなっていくと考えています」(フィオ氏)
そんなVR系メタバースの住人たちは、どう生計を立てているのか? フィオ氏同様、メタバースで生活を一変させた仕事人たちが数多くいるという。そんな彼らの姿を本特集では明らかにしていきたい。
<取材・文/週刊SPA!編集部>
【動く城のフィオ】
VR法人HIKKYのCVO。世界最大のVR展示会「Vket」発起人。初の著書『メタバース革命』(扶桑社)が発売中
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