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「吐きそうな女性」がトイレ使用不可のコンビニに。断られた結果、最悪の事態に

コラム

店側の本音は「貸したくない」

「夏場だったので湯気こそ出ていませんでしたが、まさに出来立てホヤホヤ。きれいな楕円形で見た目はもんじゃ焼そのものでしたが、数メートル離れている私のところにもに酸っぱい臭いが漂ってきました(苦笑)。店の立場も理解できますが後始末するのもお店の人ですし、こんなことになるならトイレを貸せばよかったのにと思いましたけどね

 一方、店側はこの問題についてどのように考えているのでしょうか? 某コンビニチェーンの現役店長・田所淳也さん(仮名・42歳)は次のように本音を明かします。

「ウチは利用OKですが周辺に居酒屋やカラオケ店などがあり、深夜は飲んだ帰りのお客さんが多いです。本音を言えば、できれば夜中は使用禁止にしたいです。でも、私のところは店内からトイレに自由に出入りできるし、そこを禁止にすればクレームが本部に行ってしまいウチが怒られる。表向きにはこんなこと絶対言えませんが、深夜どころか日中も貸したくないと思っているオーナーや店長は多いと思いますよ」

 実際、トイレ内で嘔吐したのかは汚れてなくてもニオイである程度わかるそうで、彼の店でも時々発生しているとか。ひどい時は床に吐かれたこともあったそうです。

利用できるのはあくまで店側の善意

トイレ

「飲んだ後でもキレイに使っていただけるお客さんがほとんどですが、もし吐かれてしまうと当然念入り掃除をしなければならないんです。もちろん、現場がトイレでなく店の外であっても同様です。そもそも余計な仕事なわけですし、人の吐しゃ物の処理なんて正直誰だってやりたくありません

『使用禁止にするなら近所のトイレを教えろ』というのも地図アプリを使って自分で調べればわかること。コンビニ店員は仕事が山のようにあるため、対応できなくても『不親切だ!』とか思わないでほしいですよ

 ちなみに山崎さんの話を戻すと、翌朝出勤前に同じコンビニを再び訪れた際には吐しゃ物の跡はなくなっていたとのこと。どうやら店員さんたちがすぐに片付けたようです。

 そもそもコンビニ側がトイレを開放するのは義務ではなく、あくまで店側の善意。仮に使用不可だったとしても理解を示し、快く提供してくれるお店に対しては感謝の気持ちを持つべきなのかもしれないですね。

特集・コンビニにまつわるエピソード

<TEXT/トシタカマサ イラスト/カツオ(@TAMATAMA_GOLDEN)>

ビジネスや旅行、サブカルなど幅広いジャンルを扱うフリーライター。リサーチャーとしても活動しており、大好物は一般男女のスカッと話やトンデモエピソード。4年前から東京と地方の二拠点生活を満喫中

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