つい感情的に…新人マネージャーが陥りがちな「間違ったマネジメント」3選
「なぜ?」という問いを「どうすれば~?」に
これは過去と現在の因果関係に注目させて、その原因を探り、それを取り除くことによって行動を改善することを目指しているのですが、物理現象についてはこの考えが有効でも、人間の行動の原因とその結果については、人の内面と複雑な状況が絡み合っているため一筋縄ではいきません。ですから結果的にそれを解き明かすことができず、「申し訳ございません」しか出てこなくなるのです。
ではどうすればいいのか。「なぜ?」という問いではなく「どうすれば~?」という問いかけをすることです。そうすれば原因ではなく目的や結果を意識させることができます。部下に対して、今回の失敗を踏まえて次に起きて欲しい理想的な結果はどのようなものかを具体的に想像させるのです。
そうすれば人は自ずと行動を変えていきます。変えられない過去ではなくて、希望のある未来に目を向けさせることによって部下に自ら成長してもらうわけです。
失敗事例:②解決策を具体的に指導できない
「抽象的な解決策」と「具体的な解決策」。一体、みなさんはどちらがいいと思いますか。もちろん具体的な解決策ですよね。
しかし、具体的な指示というのはなかなか難しいもので、私も部下を指導する際に、「僕がやるから見といて……こうやればいいよ!」と実際に自分が取り組む姿を見せて、それが最も具体的な指導になると信じていました。
しかし、これでもなかなか部下が成長してくれないのです。結局、「次は気を付けます」で終わってしまいます。