マッチングアプリの落とし穴。美形ゲットしたはずが、現れたのは…
待ち合わせ場所に現れたのは……
美香子さんも好みの男性とのマッチングに成功し、待ち合わせの段取りを進めました。
「写真から爽やかな好青年という印象を受けました。遊び慣れてる感じもしなかったし、真剣にお付き合いするのも全然アリ。亜紀のこともあったから過度の期待を抱いてたのかもしれません」
マッチングアプリという未知の出会い体験。美香子さんは期待で胸を膨らませながら待ち合わせ場所に向かいました。ところが……。
「少し早めに待ち合わせ場所に着きました。そしたら私同様に待ち合わせっぽい人がいて、まさかと思って声をかけてみたら……彼だった! プロフの写真とあまりにもかけ離れていて、全然イケてない感じのオッサンだったんです」
プロフィール写真はまさかの……
写真と全然違う容姿をした男性を前に言葉を失ってしまったという美香子さん。
「本人いわく『ごめん、あれ、弟の写真』って。とりあえず食事に行ったけれど、テンションだだ下がりで会話が続かない。一応その場でLINEの交換もして、『また、会おうね』ってきたけれど、即ブロック!
あとでたまたま見つけたんですけれど、その写真は弟どころか、当時イケメンと話題になっていたスポーツ選手でした。ほんと、初っ端からクソ男にあたっちゃいましたね」
最近は専用アプリで写真加工をすることが容易になってきましたが、それすら面倒なのか、美香子さんが遭遇したケースのように、他人の写真を無断で使用する人も少なくありません。怪しいと思ったらGoogleの類似画像検索で調べた方がいいかもしれません。
美香子さんはその後も何人かとマッチングしましたが、怪しいビジネスの勧誘だったり、即ヤリ希望だったりとクソ男ばかり。
男性が使う場合も、プロフ写真と別人みたいな女性が来たという話はよく聞きます。
理想のパートナーはおろか、誰でもすぐに出会えるという広告のイメージからも程遠いようです。
<取材・文/bizSPA!取材班 イラスト/中西トモナオ>