bizSPA!

入店後は水のコップを見る!飲食のプロが教える“ヤバい飲食店”を見抜く方法

ビジネス

スーパーのお弁当の消費期限に要注意!

コンビニ

※画像はイメージです(以下同じ)

 では、外食を控えてスーパーで買い物をすれば安心かと言われると、そうでもないという。

「お弁当やお惣菜など、既製食品以外の消費期限は、スーパーの独断で自由につけることができます。ほとんどの菌は食品の温度が35℃近辺でもっとも増殖するので温かいお弁当の消費期限は常温で平積みだと4時間ほどが限度。ですが、10時間などに設定されていることも少なくありません」

 いいスーパーの見極め方は、卵を見れば一目瞭然だという。

毎朝新しいものが供給されて、生産量が調節できない食材は卵だけ。いいスーパーの卵には必ず産卵日が記載されており、なおかつ冷蔵庫に陳列されています。ただし、産卵日の記載は法律上、義務ではないため、それでもズルをしたいスーパーは卵に賞味期限とパック日しか書いていないことも。パック日とは、パックした日のこと。これでは何日前の卵が入っているかわかったものではない」

いいスーパーは卵を見れば一目瞭然!?

卵

 なぜずさんな衛生管理を行う飲食店やスーパーが後を絶たないのか。それは、「食中毒などが起きない限り、問題にならないから」だ。

例えば、生焼けの豚肉や鶏肉を提供することは重大なHACCP違反ですが、特に罰則はありません。なぜなら、大きな問題が起きない限り、衛生管理や調理法などをあらかじめ取り締まることは困難だからです。そもそも、食品に関する法律は業者寄りに作られており、消費者に寄り添ったものではないと知っておいてほしい」

 事なかれ主義な外食産業。安全な店の見分け方を知り、自分の身は自分で守りたい。

<取材・文/SPA!飲食店の裏側取材班>

【河岸宏和】
食品安全教育研究所代表。食品メーカー、スーパー、コンビニなど、数々の食品工場で勤務。著書に『飲食店の衛生管理』など

12

人気タグ

おすすめ記事