ゴキブリが発生しやすい店舗とは？

小松謙之氏

　発生しやすい店舗にも傾向はある。

「古い建物は経年劣化で破損した部分などから入り込まれやすい。また、延床面積3000㎡以上の建物は、建築物衛生法で2か月に1回、都内では独自指導で毎月、害虫やネズミの調査が求められています。とはいえ、一戸建てだから不衛生というわけではないですし、業態も和洋中で発生の傾向があるわけでもありません。店長の姿勢でお店の衛生ぶりが決まってくるのです」

　食の安心・安全は、運営側の良心と努力に委ねられている。

＜取材・文／SPA!飲食店の裏側取材班＞

【小松謙之】
麻布大学卒業後、シー・アイ・シー入社。専門は衛生動物学で、ヤマザキ動物看護大学客員教授などを務める。趣味はゴキブリ飼育