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安倍元首相の国葬の“議論なき決定”は、なぜおかしいのか

ビジネス

早急に国会を開くべきである

ダースレイダー

ダースレイダー氏

 国葬を取り仕切る立場の岸田首相はこのタイミングで内閣改造を試みましたが閣僚と統一教会の関係を精算したとはとても言えません。自民党としても、茂木敏充幹事長のように「組織的な関わりはない」という発言(8月2日の会見)だけで終わらせようとしていては、国民の疑惑が払拭されることはないでしょう(※編集部注:茂木幹事長は8月8日の会見で「これからは関係を持たないということが基本だ」と、2日の発言とは異なる見解を示し、批判が相次いでいる)。

 安倍さんに関しては森友学園、加計学園、桜を見る会に関する疑惑でも政治家としての説明責任を果たしていません。主権者の代理人である議員による説明責任もまた民主主義の根幹に関わる問題です。

 その意味での“民主主義への挑戦”が現在進行中であるという前提の下、この国葬をどのように行うべきなのでしょう? そもそも、本来議論すべき議題があるにもかかわらず国会を開かないという状況に対しても、主権者である民の一人である僕としては異を唱えます。早急に国会を開き、そして民主的な手続きで国葬の是非を議論していただきたいです。

<文/ダースレイダー 構成/bizSPA!取材班>

1977年パリで⽣まれ、幼少期をロンドンで過ごす。東京⼤学に⼊学するも、ラップ活動に傾倒し中退。2010年6⽉に脳梗塞で倒れ合併症で左⽬を失明するも、現在は司会や執筆と様々な活動を続けている。

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