V字回復「不二家」と“ほか2社”。飽和状態のスイーツ業界に希望はあるのか
コロナ以前から国内市場は縮小傾向に
スイーツ直売3社の動向を見ると、いずれもコロナの感染拡大が始まった2020年度に売上高が減少し、翌2021年度に回復していることがわかります。しかし近年の業績を見ると、コロナ以前から規模拡大が頭打ちとなっていることは明らかであり、国内のスイーツ直売市場がすでに飽和していることを表しています。
今後の計画を見てみるとモロゾフが生産性向上を掲げるほか、サーティワンアイスクリームが学食・サービスエリアへの出店など進めるとしていますが、特に目立つ計画はありません。
集客を目標としたキャンペーンや新業態店が現れる可能性がありますが、長期では縮小に向かうのではないでしょうか。
<TEXT/経済ライター 山口伸 編集/ヤナカリュウイチ(@ia_tqw)>