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岸田政権「新しい資本主義」で伸びる企業とは?プロが教える11銘柄

コラム

狙い目は7月下旬以降。四半期決算を見てから

株式投資

 岸田関連銘柄のなかには数十億円規模の小型株もあり、素人には扱いが難しい。そこで鈴木氏が挙げる銘柄選定の条件は「時価総額500億円以上」「通期で黒字予想」の2点。そして馬渕氏は「黒字転換」を重視する。

「最も良いのは、前期は赤字でも四半期ベースで黒字浮上し、通期でも黒字が見込まれる銘柄。四半期で黒字が継続すると、様子見していた投資家も参入してくる」(馬渕氏)

急がば回れの精神で挑戦

 ただ、投資のタイミングは注意が必要だ。

「米国の利上げで米国株、日本株とも乱高下しており、今の相場は先読みが難しい」(馬渕氏)
「7月下旬から3月決算企業の第1四半期決算があるが、業績が予想とブレる銘柄には注意」(鈴木氏)

 よって、両氏は最短でも四半期決算を見てからでも遅くないと話す。

「日経平均が現在割安になっており、底堅いので長期的スタンスで良い」(馬渕氏)
「長期的な政策が多く、銘柄ごとに材料が異なるため性急に動く必要はない」(鈴木氏)

 だが、指標が示されている点は心強い。急がば回れの精神で挑戦してみてよさそうだ。

<取材・文/中野 龍 図版/ミューズグラフィック>

【鈴木英之】
SBI証券投資情報部長。ラジオNIKKEI(月曜日)、ストックボイス(木曜日)等に出演中。ダイヤモンドZAIなどにも寄稿

【馬渕磨理子】
経済アナリスト。一般社団法人日本金融経済研究所代表理事。京都大学公共政策大学院を修了後、法人の資産運用を担う

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