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家賃50万円超のタワーマンションに住む人とは?その職業と裏事情

コラム

会社勤め以外で高級賃貸を借りる人とは?

医者

 では、会社勤め以外ではどんな人がいるでしょうか。一例を挙げればこんな方々です。

1.医者
2.割と名前が売れている芸能人(アイドル、俳優、お笑い芸人、歌手)
3.プロ野球選手
4.中小企業の社長

 などなど……。

1.医者

 高収入のステータスシンボルお医者さま。と言っても収入はさまざま。勤務医で家賃50万円を払う方はなかなか現れません。

 医療法人の理事長や開業医で多店舗展開しているお医者さんがこのクラスとなります。また、契約するのは医療法人名義。自分のお財布からではありません。

2.割と名前が売れている芸能人

 彼らも個人では借りずに事務所が借ります。50万円以上となると、誰もが知っている有名アイドルや歌手クラス。

 彼らの優先順位はプライベート重視。地下に車寄せがあり、外から写真が撮れないような建物構造が向いています。立地もすぐにタクシーが拾いやすい利便性の良い場所となります。

 もちろん、自分が売れなくなったらすぐに解約。芸能界は厳しい世界なのです。

3.プロ野球選手

 プロ野球選手の年俸は水物。活躍すればどーんと上がります。

 しかし、有り余るお金をどういうふうに使えばいいのか、親身に指導してくれる人はあまりいないと聞きます。そのため、派手な先輩を見習い、豪快にお金を使う人も。

 彼らが高級賃貸物件に望むことは都心部やタワマン高層階であること、そして駐車場平置きであることです。幅の大きな車を使いますから普通の立体駐車場では車が入りません。自然と平置き志向になります。

4.中小企業の社長

 ……真面目な中小企業の社長がこのクラスの家賃を払うことはほとんどありません。

 原資はずばり裏金だったりします。高級賃貸の世界は審査も厳しいのですが、このあたりは不動産仲介店がなんとかしてくれることも多いとのこと。

費用は会社持ちのケースが多い

お金

 こうまとめると、プロ野球選手を除いて、外資系証券マンもお医者さんも芸能人も社長も結局家賃を自分では払っておらず、費用は会社持ちが多いということがわかります。

 こういう立場の人なら、あまり買うことにこだわる必要がないのですね。また、「億ションを買いたくても買えない人」や「来年どうなるかわからない人」の割合も案外多いことがわかります。

案外、リスクを背負っている人が多い

綱渡り

 そういえば私、先日福岡のとある雑居ビルにある整体に行ったのですが、まだ若い30歳前後の浅黒い大柄の兄さんが私をマッサージしながら、「僕、昔はヤンチャだったんですよね……。新宿の◯◯◯◯◯◯というタワーマンション住んでいたんですよ」と、高級賃貸タワマンの思い出をしみじみ語りかけてきました。

 どんなヤンチャをして入居していたのか、体を預けている身なので怖くて聞けなかったのですが、審査がザルだけど家賃はめちゃ高級だったその物件の話をいろいろ聞き出すと、同じマンションに住む人は自分が見ても怪しく感じる人が多かったと語ってました。ま、これは彼の偏見かもしれませんが。

 世の中、リスクとリターンは紙一重

 親から資産を受け継がず、身一つで上京して大東京の月額家賃50万円以上に住む人の世界は、リスクという名の綱の上を歩いている人たちが案外多いのです。

<TEXT/のらえもん>

湾岸タワマンに住んでいるという設定の湾岸妖精(ブロガー)。「マンション購入を真剣に考えるブログ」を運営。人間界ではいたって普通の都内勤務サラリーマン。著書に『専門家は絶対に教えてくれない! 本当に役立つマンション購入術』(廣済堂出版)など

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