大幅下落のビットコイン「冬の時代」はいつまで続く?“2番手”にも注目
2番手のイーサリアムにも好材料
また、ビットコインに次ぐ仮想通貨の2番手、イーサリアムにも好材料があるという。
「イーサリアムでは年内に『ザ・マージ』と呼ばれる大型アップデートが控えています。イーサリアムはここ数年、DeFiやNFTによる需要増で送金手数料が高くなりすぎて、普及にブレーキがかかっていました。今回のアップデートでは送金手数料の高さや取引の認証速度の遅さが改善される見込みで、大きなゲームチェンジの要因になるのでは、と期待しています」(平野氏)
現在は値動きが弱いビットコインだが、「長期的に見れば、大きく値上がりするのは疑いようがない」(平野氏)との言葉通り、将来性は期待できる。2024年には注目イベントもある。
冬の後には必ず春が来る!
「ビットコインは4年に一度、マイニングによって得られる新規発行量が半分になる『半減期』というタイミングがあります。過去を見れば、半減期前後では大きな上昇相場が生まれている。
相場のサイクルと偶然嚙み合っただけかもしれませんが、供給が減少し上がりやすくなるのは確か。次の半減期は2024年で、そのとき米金融政策が緩和的な方向に向かっていれば、今度こそ10万ドルの大台も見えてきます」(ヨーロピアン氏)
冬の後には必ず春が来る!
<取材・文/高城 泰(ミドルマン)>
【アミン・アズムデ】
「pafin」代表。ゴールドマン・サックス退職後、クリプタクト(現pafin)を設立。ファンダメンタルズに精通。ツイッター:@aminimaz
【ヨーロピアン】
仮想通貨トレーダー。2014年から仮想通貨を手がける古参にしてカリスマ。仮想通貨サロン「COINRUN」の運営も。ツイッター:@sen_axis
【平野淳也】
「HashHub」CEO。服飾事業を売却し2018年にHashHubを設立。リサーチやレンディング事業などを行う。ツイッター:@junbhirano