焼肉をもっと美味しく食べるために、プロが教える「焼き方のコツ」
1)焼き始めるまで5分待つ
焼肉の準備があらかたできたら、冷蔵庫から肉を取り出す前に、まず火をつける。焼肉プレートは思うほど簡単には温まらない。ガスの火力自体が弱い「やきまる」はもちろん、ガスロースターも内部が密閉されていないので、プレート全体に熱が回るまでに時間がかかる。
焼肉好きなら焼肉店で注文した後、「先に火をおつけしますね」と言われた経験があるだろう。プレートが温まるまでの時間も計算に入れて、準備をしておきたい。
そしてもうひとつ、その時点で食べ始められる、焼肉以外の前菜やサラダ、簡単なおつまみを作っておくことも大切。キムチやナムルを盛るだけでもいいし、ごはんと韓国海苔で簡単な海苔巻きを作ってもいい。
焼き台が温まるまでの間、ただじっと待つだけの時間は寂しいもの。せっかくプレートが温まった頃に、テーブルの雰囲気が冷え切っていたら、本末転倒である。
2)肉は火力の強いところに置く
さてプレートが温まったら、いよいよ肉焼きだ。家庭用の焼肉プレートなら肉は一番温度が高いところに置く。ただしこのときプレートを埋め尽くすように置いてはいけない。肉を一枚置いたら、両サイドに一枚分のスペースを空けて、次の肉を載せる。肉を載せるスペースは面積で言うと、プレート上の3分の1程度の面積にとどめたい。
一気に肉を敷きつめるとプレートの温度が下がってしまい、肉がうまく焼けなくなってしまうし、肉の置きどころ、返しどころがなくなってしまう。焼く人や食べる人の都合は必ずしもプレート上の都合とは一致しないのだ。