全店閉店の「監獄レストラン」運営元に顛末を聞いた。「一時は1日で売上200万円あったのに」
エンタメ系居酒屋の未来は?
ところで、コロナでエンタメ系居酒屋のコミュニケーションも断絶してしまうのだろうか。最後に、この先運営元としてどういったスタイルの展開を考えているのか尋ねてみた。
「『監獄レストラン ザ・ロックアップ』のようなコンセプトレストランを23年もの間、運営させていただいて、なおかつ閉店の告知をさせていただいてからは、たくさんの方々が『私のロックアップ』の思い出を話してくださいます。
そうした声も踏まえ、アナログとデジタルを融合させながら、食事をするだけなく、何かを体験する『楽しめる飲食店』をもっと深堀りして作っていければと考えています」
派手なエンターテイメント性に目が行きがちだが、その裏には時代を象徴するだけの気概と、利用者の青春がしっかり詰まっていた。
友人が少なく、にぎやかな飲み会が苦手だった筆者であるが、「ザ・ロックアップ」での飲み会はいつになく楽しく過ごせた記憶を思い出した。多くの人に愛された同店のような存在が新たに誕生することを期待したい。
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<取材・文/Mr.tsubaking 編集/ヤナカリュウイチ(@ia_tqw)>