全店閉店の「監獄レストラン」運営元に顛末を聞いた。「一時は1日で売上200万円あったのに」
やはりコロナの影響は大きかった
大きなブームを生み出した同店だが、しかしなぜ、人気店が閉店に追い込まれたのだろう。全店閉店に至るターニングポイントについて、次のように設樂さんは語る。
「緊急事態宣言とまん防を繰り返していた時期は、それまでのようなイベントのスケジュールが一切組めませんでしたし、エンタメ系のレストランであるがゆえに、ご予約がなくてもお店を開ける日は人員を揃えなければいけません。そのため、判断としては休業せざるをえなくなり、2020年、2021年はほぼ休業でした。
コロナ前は中高生の来店も多くありました。しかしある程度、世の中が落ち着くまでは親御さんの許しが出ないと外出自体が難しいようで、未成年の方の来店もほとんどない状態に……。
監獄という個室状態であったり、モンスターの覆面がフェイスシールド代わりになっていたりと、ならではの強みもありましたが、本当にコロナの休業は大きかったです」
「思い出」を投稿する人たちの姿が
6月9日に閉店するを伝えるリリースを発信した際には、多くの人が寂しさを表明した。もちろん「中の人」もそういった書き込みはチェックしている。
「全店閉店のお知らせを告知してから『私の青春』『俺の青春』といった内容の投稿をよく拝見しました。また、『行ってみたかった』『閉店に間に合わない……』などの投稿も多く、食事をしながらショーなどのエンターテインメントを楽しむレストランや、コンセプトに添った内装や演出のある飲食店はまだまだ需要があるのだとも感じています」