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全店閉店の「監獄レストラン」運営元に顛末を聞いた。「一時は1日で売上200万円あったのに」

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売上最高額は2015年のハロウィン

 そうしたコンセプトが当時の若者にマッチし、同店は大ブームを巻き起こした。具体的にどのくらいのブームだったのかについて、設樂さんによれば次の通りだ。

「さまざまなイベントをやりましたが、1番人気だったのはやはり『ハロウィンイベント』でしょうか。売り上げの最高額としては、2015年のハロウィン当日の10月31日。150席程度のお店ですが、500名以上ご来店いただき、200万円売り上げました

 ストーリー仕立てにしたモンスターショーを今でも毎日おこなっているそうだ。そこにも常連を飽きさせない工夫があった。

「地下牢に閉じ込めていたモンスターが逃げ出す、街にやってきた悪人がモンスターを解き放つ、実験に失敗してモンスター化して危険区域を越えてしまうなど、多い時は100以上のシナリオの中からセレクトしていて、いつ来店しても違うストーリーに出会えるようにしていました

他にはない独自メニューも人気の秘訣

監獄レストラン ザ・ロックアップ

人体実験カクテルセット (980円)

 さて、「ザ・ロックアップ」といえば、風変わりだが魅力的なメニューも特色のひとつ。中でも人気だったのはどういったものなのか。

「他では飲めないオリジナルカクテルの『人体実験カクテルセット』(980円、※価格はすべて税込)や『悪魔の輸血』(980円)は、たくさんの方に召し上がっていただきました」

監獄レストラン ザ・ロックアップ

悪魔の輸血(980円)

「料理メニューでも、グリルチキンの『悪魔の左手~グリルドチキン~』(980円)や、サラダでは『ミイラ男のシーザーサラダ』(780円)が多く出ていましたね」

監獄レストラン ザ・ロックアップ

悪魔の左手~グリルドチキン~(980円)

 最近でも、人気YouTuberとのコラボ企画など積極的な企画を発信し続けているわけだが、大方の予想通り「来店する層は若者が多い」と設樂さんは話す。

「オープン当初は合コンや大学の新歓の飲み会で利用する方が多かった印象です。それからだんだん『女子会』が増え、SNSや動画配信サービスが当たり前になった昨今は、写真や動画を撮影し、投稿する高校生や大学生がたくさん来店するようになりました。こう思い返すと、その時代の『青春の場所』だったのだと改めて感じますね

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