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「食べログ被害者の会」発起人に聞く、嫌がらせ被害。カカクコム裁判は泥沼化へ

ビジネス

韓流村は「行政の対応にも不満」

炭火焼肉・韓国料理 KollaBo

焼き肉チェーン「KollaBo」のページ(※画像は食べログより)

 カカクコムだけではなく行政の対応にも不満を漏らしている。

「今回、我々が勝訴したのだから、食べログでの点数操作が認定されたことになります。つまり、公正取引委員会は、チェーン店ディスカウントを続ける食べログを取り締まらなければいけません。そもそも、我々のような飲食店経営者だけではなく、月間利用者が1億人を超えるユーザーが食べログを“適切な情報源“として、恣意的に点数操作された評価を信じてい現状はとても看過できません

 しかし、公正取引委員会は、カカクコムに適切な措置を講じておらず……。カカクコムだけでなく行政の対応にも世間のみなさんも注目してほしいです」

 食べログ被害者の会はカカクコムに対して次の一手を用意しており、任氏は「今回の判決を受け、カカクコムに対して集団訴訟を行います」と話す。

韓流村の「次の一手」は集団訴訟

「2022年4月に食べログ被害者の会として報道資料を出したのですが、その時は何件か声を上げてくれました。ただ、『食べログ側に目を付けられるのが怖いから匿名でお願いします』という声が多く、匿名では内容証明が送れないため、一緒に戦うことはできませんでした。ただ、今現在100店舗以上から連絡が来ています

 今回の裁判で判例が作れましたし、なにより我々は今回の訴訟でノウハウや情報が蓄積しています。社名を教えてもらえれば、チェーン店ディスカウントに遭っているかどうかもすぐにわかります。『うちはチェーン店ディスカウントの被害を受けているかも?』と不安な飲食店経営者さんは1度声をかけていただければ、被害状況をお伝えできます。場合によっては弁護士事務所を紹介することも可能です」

 今回の判決をメディアでも大きく取り上げられ、任氏もチェーン店ディスカウントの存在の啓蒙や行政側の無策を周知するために「積極的にメディア露出を行っていた」と話す。しかし、目立てば目立つほど、厳しい視線が集まることも珍しくない。

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