結婚前に彼氏の悪行が発覚!警察に突き出されずに済んだ上司の温情
世の中には耳を疑うような驚きの話もあり、それが結婚を誓った相手にかかわることだったというケースもあるようです。そのような場合には、今回話を聞かせてくれた庄野友美さん(仮名・34歳)のように、人生計画を立て直す必要が出てくるかもしれません。
庄野さんは子供2人を抱えてモラハラ夫と離婚し、生活のためにキャバクラで働いていました。その店には庄野さんが働きはじめる少し前から、羽振りがよくてレディーファーストな祥さん(仮名・36歳)という男性が毎日のように飲みに来ていたそうです。
キャバクラにやってきた男性
「リーズナブルな店だったので、羽振りがいいと言っても1日1万円ぐらい。でも、本当に毎日のように来ていたので『司法書士事務所で働いていると言っているけど、何か悪いことでもやっているんじゃない?』と、ママやキャストのあいだで噂になっていました」
どことなく信用できないという気持ちもあった庄野さんでしたが、祥さんのほうは周囲も気にせず、甘い言葉と褒め言葉で乙女心をくすぐってきます。祥さんは話し上手でやさしかったので、面白おかしく話すキャストのなかにも、実は想いを寄せていた人もいたとか。
「前の夫がモラハラだったので、私の意見を尊重してくれたのも嬉しかったです。祥の雇い主だという司法書士の先生を店に連れて来たことも信用につながりました。店外デートを重ね、同棲。祥は子供2人のこともよくかわいがってくれ、幸せな日々を送っていました」
先生から聞いた「使い込み」の事実
自然と結婚に向けての話、そして結婚後の話も頻繁に出るようになり、祥さんの希望で庄野さんはキャバクラを辞職。保険セールスの外交員見習いとして就職します。そんなある日、いつもよりも帰宅が遅い、祥さんのことが少し心配になっていた夜のことでした。
「深夜0時近いのに突然、祥の雇い主で司法書士の先生が自宅へやってきたのです。先生の話では、祥と連絡が取れないと言います。しかも突然、警察に相談すると言い、怒り心頭の様子。祥は今朝、いつもどおり出て行ったはずなのにと混乱しました」
祥さんといっしょに何度かキャバクラに来たことがあった先生は、穏やかでにこやか。何があっても動じないような落ち着いた印象を持っていました。けれど、そのときの先生からは、怒りと動揺と、そして焦りしか感じられず、驚くべきことを告げたのです。
「先生は、『祥が顧客から紹介された人たちの債務整理を請け負うと約束をしてお金を受け取っていたにもかかわらず、手続きを進めていない。また、人によっては追加料金も支払わせ、すべて使い込んでいた』と言いました。すぐには、信じられなかったです」