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結婚式が決まったとたんに彼氏が豹変!義母と婚約者からの仕打ち

コラム

結婚をやめるという選択はできず…

結婚

 そのうち要さんが仕事に出ている日中は、磯貝さんを監視するかのように高確率で義母がやって来て、「あれができていない」「やりかたが違う」と小言を吐き、やり直しを命じてくることも。さらに電話やLINEでも、罵られたり小馬鹿にされたりする日々が続きます。

「私も言い返せばよかったのかもしれませんが、そんな勇気もなく従ってしまいました。過呼吸のような症状にも悩まされはじめましたが、結婚式の日取りも決まっていたため、周囲への迷惑を考えると『結婚をやめる』という選択はできずにいたのです」

 この苦しい状況から抜け出すためには要さんと別れるしかない。けれどそんな勇気もなく、考えれば考えるほど弱っていく磯貝さんを救ったのは、母や友人でした。磯貝さんの性格をよくわかっている母や友人は、「大丈夫」と言い張る磯貝さん宅に押しかけてきます。

母と友人がいっしょに訪ねてきたときは、本当に驚きました。でも、すごく嬉しかったです。それに、強引に私の話を聞き出して、『私たちは全然迷惑じゃない。キャンセル代が必要なら、私たちが少しずつ出し合うから』とまで言ってくれました」

自分の将来を考えて結論を出して

 母と友人の言葉に、磯貝さんは思い切って結婚式をキャンセル。直後は嫌がらせの電話などもあったようですが、いまはそれもなくなり平穏な日々を送っていると話してくれました。結婚はやめてよかったとのこと。

「結婚式の日取りなどが決まると、結婚を取りやめるには相当の勇気が必要ですし、選択肢が限られてしまいます。でも、同じような目に遭っている人は、キャンセル料や周囲への迷惑ばかりを気にせず、自分の将来を考えて結論を出してほしいです

 モラハラ系の人や家族と妥協で結婚しても、苦しむ期間が長引くだけ。精神的にズタズタにされてからでは、立ち直るまでに時間もかかります。磯貝さんの言うように、どんな状況に置かれても冷静に判断し、将来のことを考えて行動したいものです。

<TEXT/夏川夏実 イラスト/本田しずまる(@hondashizumaru)>

特集・実録!私の結婚トラブル

ワクワクを求めて全国徘徊中。幽霊と宇宙人の存在に怯えながらも、都市伝説には興味津々。さまざまな分野を取材したいと考え、常にネタを探し続けるフリーライター。Twitter:@natukawanatumi5

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