貢いだ金額は300万円!結婚を迫ったらアッサリ捨てられた女性の反省
アパートに転がり込んできた彼氏
そして、秀治さんのおねだりがはじまります。欲しいものをしつこいぐらいに伝えてくるようになり、猪野さんがプレゼントするまでは事あるごとに言い続けるようになったのです。さすがに違和感を覚え、コンパを開催してくれた同僚に相談することもありました。
「でも、『えー! 最低! さっさと別れたほうがいいよ!』と、そればかり。そのうちコッソリ付き合うことに。いま思えば同僚の言うことがもっともなのですが、否定されればされるほど燃えるというか、何だか自分でもよくわからない感情で付き合っていました」
同僚や友達に連絡する機会が減ると、秀治さんの態度はさらに横柄になります。そして、「結婚を前提に」と言い、自分の住んでいたアパートを解約。1人暮らしをしていた猪野さんのアパートに転がり込んできます。さらには、仕事まで辞めてフラフラ。
2年間で貢いだ金額は300万円に!
「いつの間にか、ヒモ状態になりました。でも、別れようと決意するたびにやさしい態度を取られ、ズルズルと2年。30歳を目前にして、そろそろ『定職に就いて私と結婚するか、別れるか、どっちか決めて』と迫ったら、アッサリと捨てられてしまいました」
2年間で貢いだお金は、切り崩した貯金も併せて300万円ほど。猪野さんは、バカだったと後悔する日々を送りながら、いまは貯金に励みます。そんな猪野さんは、「恋は盲目。まわりの意見やアドバイスを聞くことは、とても大事だと実感しました」とも語ってくれました。
猪野さんのように後悔しないためにも、周囲の声には耳を傾けたいものですね。ただし、1人だけの意見を聞くのは危険なこともあるので、家族や友人など数人に相談してみるといいかもしれません。
<TEXT/夏川夏実 イラスト/zzz(ズズズ)@zzz_illust>
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