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コロナで増える「少人数ウエディング」。メリットは費用が少ない以外にも

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少人数だからこその試みも

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 しかし、今年は会食の人数制限もなくなり、従来の規模に戻りつつあります。そんな中で、少人数ウエディングはどうなっていくのかというと、私はこれまでのように「簡略化するため」ではなく、「丁寧なウエディングが可能なスタイル」として差別化されていくと考えています。

 コロナ禍に「人数が少ないからこそできることがある」という気づきによって、ウエディング専門施設やホテルでは様々な演出やサービスを導入しました。それによって「大人数ではできないウエディング」も可能になっているのです。

人数は減らしても予算はそのままに

 簡単から丁寧にシフトするための事例をご紹介しましょう。1つはプライベートシェフによる料理を楽しむというものです。これは招待客一人ひとりの食事代をアップして、おもてなしするという考え方から生まれました。

 食事中はシェフが常駐しているので、目の前でお肉を焼いてもらったり、焼き加減の希望を聞いてもらったりするというサービスも可能。また、お好みに合わせて、全員の前菜を違うものにすることもできます。会場にもよりますが、費用はお一人の食事代が2万~10万円ぐらいです。非常に高額ではありますが、これもウエディングだから思い切ってできる贅沢といえます。

 他にも職人が寿司を目の前で握ってくれるというプランもあります。実際、60~70人規模の披露宴は300万~400万円かかるのが一般的ですが、コロナ禍は少人数にしても予算は変えないというカップルは少なくありませんでした。

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