遠慮がちな彼女がLINEを誤送信。突然の「牛乳買ってきて」の真意は
「必ず応えてみせる!」彼女のために走り出す
「そんな時突然LINEで、彼女から『牛乳買ってきて』と送られてきたんです。ひどい体調不良でも黙っていたのに急に簡単なお使いを頼んできたことにはびっくりしましたけど、重要なことに違いないと思ったので家を飛び出しました」
大切なお願いをされたことへの焦りと頼ってもらえた嬉しさから、返信も忘れ、車に乗り込んだという清人さん。19時を過ぎていましたが、それでも迷わずに彼女の自宅に向かいました。
「2時間くらいかかって到着して、途中で買った牛乳を持ってインターホンを押しました。彼女は実家暮らしで、玄関に出てきた彼女もご家族も一緒に驚いているので焦りました。1本では足りなかったのかなと思って……それでそのあとすぐ理由が判明して、あのLINEはコンビニに行った彼女のお母さんに送ろうとしたメッセージで、誤送信だったんです」
その後、帰宅したお母さんは、てっきり牛乳を買ってきてくれているものだと思い込み、誤送信に気づいていなかったそう。何も疑わずに2時間もかけて牛乳を買って来てくれた清人さんに思わず笑う彼女。早とちりに照れたという清人さんでしたが、彼女とご家族からの好感度が急上昇したそうです。
大切だから頼ってほしい
「たくさん謝られたりお礼を言われたりして、久々に顔も見られて良かったです。その後、すぐ彼女からLINEでもお礼のメッセージが送られてきたので『どんな理由でも駆けつけるから遠慮しないでほしい』と、日ごろ思っていたことを伝えてみました」
牛乳を届けてくれた事実もあり、彼女にきっと清人さんの想いの強さが伝わったのでしょう。この一件で仲が深まり彼女は実家を出て、清人さんの自宅の近くに引っ越してきたそう。
彼女を思うがゆえつい遠慮してしまい、もっと頼ってほしいと素直な気持ちを伝えることができなかった清人さん。彼女の誤送信がきっかけで結果オーライとなりましたが、清人さんの誠意と熱意がそうさせたのかもしれませんね。
<TEXT/ベルクちゃん>