遠慮がちな彼女がLINEを誤送信。突然の「牛乳買ってきて」の真意は
LINEは人とのコミュニケーションをはかるのにとても便利なツールです。でも、便利がゆえに安易な使い方をして思わぬ失敗を経験した人も少なくないはず。なかには慎重になりすぎて失敗をする人もいるようです。
今回は、普段は遠慮深い彼女から、珍しくおねだりメッセージをもらった彼氏との間に起きたエピソードを紹介します。
初めてできた大切な彼女
「高校の頃から好きだった女の子がいたんですけど、まだ1年経ってないくらい前にあった同窓会で再会して、話したり、食事したりして、最終的にお付き合いすることになったんです。もう本当に舞い上がるほど嬉しかったです」
そう語るのは、建材メーカーのデザイン部門に勤務する清人さん(仮名・25歳)。照れくさそうに彼女との馴れ初めを話してくれました。高校からの片想いだったことに加え、彼女が人生で初めてできた恋人であるという清人さんは「必ず彼女を幸せにするぞ」と意気込んでいたそうです。
「でも、なかなか会うのが難しくて、同県内ではあるんですけど、職場も家も微妙に離れていた。『気軽に行き来がしづらいね』と2人で言っていました。でもLINEとか電話で会えない分たくさん話はしていました」
彼女と清人さんはあまり会うことができない環境に置かれていましたが、そんな状況の中でもコミュニケーションを取ろうと工夫をして円満なお付き合いをしていたそう。
「遠慮されている?」不甲斐なさに意気消沈
「そんな感じで話をしていて、ある時、LINEで『この間、すごい熱が出た』と言われたんです。たぶん話のネタとして話してくれたんですけど、40度近かったみたいで、すごく心配したんですよ。でも今は元気だから気にしないでほしいと言われてしまって。距離が遠いことに遠慮して体調の悪い時に頼ってもらえなかったのかなって少し落ち込みました」
悔しそうな顔でそう話す清人さん。交際して間もない頃だったため、遠慮したのかどうかを聞くことも彼女を困らせてしまうかもしれないと考えて黙っていたそうです。
「体調を崩しやすい印象があったので、それ以降やたらと心配する時間が増えました。でも本人にそんなに頻繁に健康状態を聞くのも気が引けるし、つらい時にはつらいって言ってほしいなと思っていましたね」
彼女にもっと頼ってほしいという気持ちを伝えられないまま過ごした時間は、清人さんにとって「彼氏としての不甲斐なさを感じさせる期間であった」と言います。