300万円席も即日完売!那須川天心×武尊「世紀の対決」実現までを“大会P”に聞く
格闘技界が盛り上がっている今こそ…
武尊選手や那須川選手などの活躍により、雌伏の時を経て再び注目を集めている格闘技界だが、「スーパースターの活躍でみんなが盛り上がっている時こそ、競技を支える仕組みづくりや、次育成のK-1を担う選手の育成が重要」と、中村氏はあくまで慎重な姿勢を崩さない。
「残念なことではありますが、激しい闘いに挑む競技の特性上、選手たちの競技寿命は、他競技の選手たちよりも短い傾向にあるので、強い選手を育て続けることが私たちの使命です。最近では、アマチュア選手がプロデビューを経てチャンピオンになるまでの流れも整ってきました」
北京五輪柔道金メダリストも格闘技に参戦
「柔道の北京五輪100キロ超級金メダリストの石井慧選手のように、他競技で実績を残した方が参戦してくれるケースも増えてきています。K-1のリングが、ファンや選手にとっての魅力的な場所であり続けるためにも、日々の大会の運営や、強い選手の育成や発掘、そしてK-1の認知度を、海外で広めていく活動が大切になると思っています。
将来的には、1993年に日本で誕生したK-1というスポーツが、NFLのスーパーボウルとか、サッカーのチャンピオンズリーグ決勝のように、全世界の人々に試合の結果を注目してもらえるような大会に育て上げたいですね。多くの人にとって『かけがえのないスポーツ』になってほしいです」
那須川天心選手と武尊選手という“時代を代表するアイコン”がメインを張る今大会は、今後も長きに渡って語り継がれていくことになるだろう。「格闘技には馴染みがない」、「報道で試合のことを知った」といった人でも、手に汗握る展開が待っているはずだ。
<取材・文/白鳥純一 編集/ヤナカリュウイチ(@ia_tqw)>