結婚式直前に「会社が倒産した」新郎。やむを得ずご祝儀を多く包むも…
事情を知った出席者がご祝儀を多めに包むも…
「もともと転職を考えていたそうで『その時期が予定より早まっただけ』とも話していたため、すでに気持ちの切り替えができていたのかもしれません」
なお、結婚式では両親が夫婦で15万円のご祝儀を包むつもりでしたが20万円に増額。岩本さんも予定していた3万円に2万円プラスした総額5万円を渡します。
「従兄には子供のころ、学校や友達のことなど親には言えない悩みの相談に何度も乗ってもらっていました。また、このとき私は大学生でお金に余裕があったわけじゃないですがバイトの稼ぎも多少あったし、恩返しをしたいと思ったんです」
結婚式前に会社から採用の連絡が
ほかにも新郎の失業を知った出席者の多くがご祝儀を増額。しかし、従兄にとっては想定していなかった状況だったようで、かなり困惑していたといいます。
「式から約1週間後、『気持ちはうれしいけど、こんなにもらえない』って連絡がありました。でも、ご祝儀として渡した以上、あれは従兄のもの。それでも話を聞くと、結婚式前に面接を受けた会社から採用の連絡があったそうで、『ここまで気を遣われるのは申し訳ない』って。それで結局、相場より多く包んだ2万円分を“お礼”として商品券でいただく形で落ち着きました」
一方、岩本さんの両親など新郎より目上の出席者たちの多くは、そのお礼も辞退。理由はどうであれ、普通はご祝儀の一部を返してもらうなんてありえないこと。