義母のいびりに絶望…病んだ妹を“マザコン彼氏”と別れさせた姉の機転
「もうダメかも…」と妹から泣きながら電話
「だから、もう後戻りできないと追い詰められ、精神的に参ってしまったんです。式まで残り2か月半と迫ったある晩、『お姉ちゃん、もうダメかも……』と泣きながら電話があり、ただ事じゃないと思ってすぐに妹のアパートへ向かいました」
そこで義実家で受けた仕打ちの数々や婚約者との一連のやりとりを聞き、愛花さんも結婚に反対。「(親には)私からも言うから」と話したうえで、それでもこの状況で一方的に婚約破棄を求めればドロ沼のトラブルに発展する可能性が高いと説明します。
「挙式や新婚旅行にかかる高額なキャンセル料はもちろん、下手すれば逆に慰謝料を請求される可能性もあると思ったからです。相手の有責であること証明しなければ、それには証拠が必要だと妹に話しました」
ICレコーダーで証拠集め
そこで翌日、家電量販店でICレコーダーを購入。それを妹さんに渡して証拠の音声を集めるように指示したそうです。
「メンタル的に無理そうなら別の方法を考えましたが、『もうちょっとだけ頑張ってみる』と思った以上に乗り気でした。それから半月の間にも2回義実家に呼び出されたそうで、決定的な証拠となる姑からの暴言や彼女に味方する婚約者の肉声の数々を入手。すでにウチの両親には事情を説明していたため、音声データを渡して後の対応は任せました」
愛花さんの両親も婚約者とその母親には憤慨しており、婚約破棄を申し入れる内容証明を送付。慌てて連絡が来たそうですが、父親が「後は弁護士を通してください」の一点張りで突っぱねます。
「婚約者も姑も『納得できない!』としつこかったため、弁護士の先生立ち合いのもと、1度だけ話し合いの場を設けました。ただ、その場で証拠の音声の一部を流したところ、先方は完全に意気消沈。その後は特に揉めることもなく、晴れて婚約を破棄することができました」