義母のいびりに絶望…病んだ妹を“マザコン彼氏”と別れさせた姉の機転
昔は両家立ち合いのもと、結納を取り交わして成立していた婚約。しかし、ここ半世紀で結婚の在り方も変化し、結納(ゆいのう)そのものを行わないケースが主流になっています。結納とは、結婚をすることになった両家が共同で行う婚約の儀式のこと。
リクルートが行った「ゼクシィ結婚トレンド調査2021」によると、2020年度に結婚の予定があった人のうち、結納をかわしたのは全国で10.2%。これに対して両家の顔合わせのみで済ませたのは83.5%と婚約が簡略化されていることがわかります。
婚約者を呼び出してダメ出しをする姑
なかには婚約者のことを内心よく思っていない親もいるかもしれませんが、少なくとも入籍する前は態度に出さないことがほとんど。ところが、そんなことお構いなしに婚約中から嫁いびりを平気で行う人もいるようです。
専業主婦の吉崎愛花さん(仮名・33歳)の2歳下の妹さんは、今から3年前に婚約破棄を経験。彼氏の母親による度重なる嫁いびりが原因だったといいます。
「勤務先の同僚の大学時代の先輩で、飲み会で仲良くなって告白されたと言ってました。一見、優しそうな方で『プロポーズを受けるまでの1年半は、これといったトラブルもなかった』と話していたんです。でも、結納ではなく顔合わせだけでしたが、正式に婚約者となった直後から頻繁に相手の母親から呼び出しを食らうようになったそうです」
マザコン彼氏は見て見ぬふり…
最初は「息子の好物を教えるから作り方を覚えてほしい」」などと言われたそうですが、教わった通りの手順と分量で作ったのにダメ出しばかり。しかも、何度作っても評価はまったく変わらず、「食えたもんじゃない」や「息子がかわいそう」と暴言もエスカレートしていきます。
また、部屋の掃除や片付けなどをするように命じ、まさに召し使い同然の扱い。そのことは彼氏に伝え、何度も相談したものの「母さんに悪気はないんだ。すべてお前のための思ってのこと」と言うだけで取り合ってくれませんでした。
「交際中からちょっとマザコンの気があるとは思っていたようですが、想像していた以上の超ママっ子だったんです。本気で悩んでいた妹に『なんで母さんの気持ちを理解してくれないんだ!』と逆に責める始末。しかし、すでに結婚式の準備やハネムーンの手配なども着々と進んでいました」