大雪で電車が運休…30歳女性が「ブチ切れするオッサン」に巻き込まれるまで
善意でアドバイスした一般女性にもなぜか逆ギレ
この駅は札幌市内でも札幌駅とは別のJR駅。男性は出張で訪れていたのか土地勘があまりない様子だったため、そこでまりえさんは男性に声をかけ、地下鉄が通常通り動いていることを説明。そのうえで地下鉄駅までいったん移動し、そこからバス乗り場の最寄り駅まで行くことを提案します。
ところが、見るからに苛立っていた男性は「じゃあ、どうやって行けばいいか早く教えてくれ!」と命令口調で催促。あまりに横柄な態度に嫌気が差してしまい、教える気がすっかり失せてしまったそうです。
「けど、私も声をかけてしまった手前、駅前から地下鉄駅行きのバスが出ていると伝えました。そうしたら『空港行きの臨時バス乗り場も教えてくれ』と言われましたが、私は正確な場所を知っているわけじゃありません。そのことを話しても『なんとかしろ!』と言ってきたので頭に来てしまい、こっちも急いでいるのであとはスマホで調べてください、とだけ告げてその場を去りました。
だって善意の第三者である一般人に対し、あんな態度を取るなんて失礼もいいところですよ。最後の私の態度も少し大人げなかったかもしれませんが、最低限の説明はしたつもりです」
自分で調べたほうが正確
ちなみに鉄道事情に詳しいライターの高島昌俊氏によれば、悪天候やその他のトラブルでダイヤが大幅に乱れた場合、現場の駅員は他の業務に追われて最新情報を把握できていないケースも多いとのこと。そのうえで「鉄道会社のホームページや公式ツイッターを自分でチェックしたほうが正確な情報をリアルタイムで得られるし、代替交通手段に関する情報なども見つけられます」と明かします。
スマホを使いこなせない高齢者ならともかく、現役ビジネスマン世代ならネット検索で必要な情報を調べる最低限のスキルくらいは持っているはず。いくら駅員にクレームを言ったところで運行再開の時間が早まるわけでもありませんし、善意でアドバイスしてくれた第三者にお礼すら言わないも論外です。
いざこういう状況になってしまったら慌てても仕方ないため、もう少し冷静になってほしいものですね。
<TEXT/トシタカマサ イラスト/カツオ(@TAMATAMA_GOLDEN)>