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「郵便番号と住所の表」を見やすくしてみよう

関数 まとめ

関数をフル動員(※郵便番号や住所は実在するものとは無関係)

 それでは最後に、ここまで紹介した関数を駆使した応用例を紹介します。

 もとデータに郵便番号と住所の表があったとして、そこから郵便番号の(1)郵便番号の上三桁、(2)郵便便番号の下四桁、(3)静岡県より後の住所、(4)区の名称、(5)番地、をそれぞれ取得して表示させたい場合を考えてみます(※郵便番号や住所は実在するものとは無関係)。

 なお、基データの郵便番号も住所も半角と全角のデータが入り混じっているので、数値がメインのデータである(1)と(2)、それに(5)では半角で統一し、文字がメインのデータである(3)と(4)は全角で統一します

 このケースにおいては各々、以下のように関数を記述することで対応が可能です。

1)郵便番号の上三桁:LEFT関数で郵便番号の最初から3文字を取得しつつ、それをASC関数で半角に統一する。

2)郵便番号の下四桁:RIGHT関数で郵便番号の終わりから4文字を取得しつつ、それをASC関数で半角に統一する。

3)静岡県より後の住所:MID関数で4文字目以降を取得しつつ、それをJIS関数で全角に統一する。

4)区の名称:MID関数を使用しつつ、FIND関数を駆使してA.文字列の取得開始位置、B.取得する文字数をそれぞれ以下の要領で取得します。

A→文字列の取得開始位置:「静岡市」や「浜松市」などの「市」の位置をFIND関数で見つけ、それに1を加える。
B→取得する文字数:「市」の位置から「葵区」や「駿河区」などの「区」の位置の数字を引く。

5)番地:MID関数を使用しつつ、FIND関数を駆使して番地の前にあるスペースの位置を特定し、それに1を加えて開始位置を取得する。また、ASC関数で半角に統一する。

関数 まとめ

だいぶ見やすくなった(※郵便番号や住所は実在するものとは無関係)

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 文字列に半角と全角が入り混じっている場合にはASCやJISといった関数を使っていずれかに統一させることが可能ですし、パターンに応じた文字列を取得する場合にはLEFT、RIGHT、MID、FINDといった関数を組み合わせることで実現可能なケースが多くあります。

 文字列を操作する上では他にもTRIM関数やVALUE関数、SUBSTITUTE関数、REPLACE関数、PHONETIC関数などの便利な関数があります。ぜひ使ってみてください。

<TEXT/株式会社ビジネスウォリアーズ代表取締役 相原秀哉>

㈱ビジネスウォリアーズ 代表取締役。企業の生産性を上げる業務改革/働き方改革コンサルティングと課題解決スキルを教える研修、教育サービスを手掛ける。仕事と育児の両方にフルコミットしている
ビジネスウォリアーズ:HP

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