スマホのやり過ぎが原因。気持ちの余裕がなくなる「3毒トリオ」の正体
頑張りや努力は何のためにする?
3毒トリオの最後は、「強迫観念」です。これは、「~しなければならない」「~すべきだ」と考えることです。真面目で努力家の人ほど、無意識のうちに湧き出てくるようです。
「ねばべき症候群」とも呼ばれているそうです。もちろん、頑張ることや努力はとても素晴らしいもの。でも、その頑張りや努力は何のためにするのでしょうか?
頭によはくがなくなってきたら、冷静になって思考を整理する必要があります。もしかしたら、その努力は「目標」と関係がないかもしれません。そもそもの目標が曖昧なことに気づく可能性もあります。
「考え事の8割はネガティブ」の衝撃
そんな時に、「本当にその“べき”でいいのか」「他の選択肢はないのか」と自問自答してみる。“べき”で考えて自分が取り組んでいることが目標達成に直結しない点や、直結していても“べき”にとらわれて、気負いが生まれていることに気づくかもしれません。
2005年アメリカ国立科学財団は「人は1日に6万回考えごとをし、そのうち8割はネガティブなこと」と発表しました。ただでさえ、無意識のうちにネガティブな考えごとをしているのに、強迫観念が上乗せされたら、ネガティブで頭がいっぱいいっぱいになってしまいます。これでは、こころの余裕はまったくなくなりますよね。
どんなに忙しくても、この3毒トリオを意識して、とらわれないようにすれば、心のよはくだけはなくさなくなるはず。そうすれば、ムダな時間は減り、本来、自分が集中したいことにまっすぐに向き合えるでしょう。
<TEXT/人材育成トレーナー 鈴木進介>